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頸動脈エコー(超音波)検査と動脈硬化診断
超音波診断装置による頸動脈エコー検査は簡単に、患者さんに負担をかけずに頸動脈(首の動脈)の状態から動脈硬化を画像診断することができます。
脈硬化は脳卒中などの脳血管疾患に重大な影響を与えます。頸動脈エコー検査ではその動脈硬化の状態を時間の経過で追い、治療、予防に役立てることができます。この検査で動脈硬化は血管壁の厚さ、血液の流れる状態から診断します。
下の画像は80才の方の血流と血管壁の厚さを示しています。
Aは頸動脈にプローブ(センサー)を直角方向にあてているので、円形に近い形で見えます。
点線で示しているのは血管の壁で肥厚しています。中央にある赤と青の部分は血流です。それぞれ反対方向に流れていることを示しています。血管の中でこのような2種類の色が表示されるときは、血流に乱れがあります。原因は局部的に狭くなっていることがあります。
Bの青の部分に血流の乱れあることを示しています。原因は血管の内膜が蛇行しているためです。このような状態を定期的に検査することで狭くなっている進行状態を把握し、治療に利用します。

血管が狭くなっています。頸動脈エコーによる動脈硬化診断
頸動脈エコー検査 -動脈硬化・脳血管疾患
頸動脈エコーは簡便に動脈硬化の診断と脳血管疾患に対する評価にも用いられます。この超音波は無害ですので定期的に検査を繰り返して動脈硬化の進み具合を知ることが容易です。頸動脈エコー検査の特徴は、
- 頸動脈エコーは血流の状態、つまり具合・プラークの観察を画像で表示します。
- 超音波を使いますのでレントゲンの被爆や、痛みがありません。
検査の対象になる方
- 脳梗塞を発症したことがある方、または脳梗塞が疑われる方
- 動脈硬化が疑われるかた、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の方
高血圧は「万病」のもと —健診で血圧を測りましょう
当診療所では皆様の健康を守るために、おもに日本の3大疾患(がん、心臓病、脳卒中)に関連する病気の予防と治療に関して、地域のかかりつけ医として注力しております。その中で表面的に理解されがちな「高血圧」について知っていただきたいと思います。
なぜ血圧が重要か、あなたは低血圧、高血圧?
ご存知のように心臓から血液が送り出されるときには、圧力が無いと全身に血液は循環しませんが、血圧が高過ぎる時には、血管壁に障害を与え最悪の時には血管が切れたりします。いずれにしても血管が集まっている頭部(脳梗塞、脳出血)、心臓(心筋梗塞)、腎臓(慢性腎臓病)などで重大な障害を引き起こす可能性が高くなります。低血圧は初めから自覚症状が出やすいのですが、高血圧は状態が悪化しない限り自覚症状はあまりありません。
血圧の状態をしるには、まずはご家族の血圧を健康診断などで測定しておくことをお勧めします。→ 健康診断(健康診査)
高血圧の原因には生活習慣や加齢も関与
原因はひとによって異なりますが、生活習慣、ストレス、遺伝および加齢などが影響しているといわれています。原因と治療方針はお話を伺いながらご一緒に検討してまいります。
高血圧は治せるか? または改善するか?
高血圧は早期から治療を始めれば、改善または治せることがあります。そのためにもまずは健診等で血圧を測りましょう。健康な方でも年に数回は測定することをおすすめします。治療方法は原因によって異なりますのでご相談下さい。
お心当たりの方またはご心配な方は、ご相談下さい。
熱中症の季節です –症状
関東地方の暑さは、小児や高齢者には大変つらい時期になりました。
熱いばかりでなく、熱中症の脅威にもさらされることになります。熱中症の症状は程度によって様々ですが、一般的には下記のようなものがあります。
めまい・けいれん・吐き気・頭痛など
さらに進行すると意識障害など、さまざまな「熱中症」の症状が引き起こされることになります。
暑さでいつもと違う体調の時には ご相談下さい。
医療生活協同組合 早稲田診療所
健康診断が始まりました
今年度も当院では新宿区を始めとして、健康診断(健診)、がん検診、人間ドックを始めました。
健康管理には健康診断(健診)がその第一ステップです。また健診で疑いのある疾病を指摘された方は、遠慮なくご相談下さい。健診結果をもとに予防・治療をすることはご家族の幸せを守るために重要です。かかりつけ医として生活習慣を含めた健康改善をご支援致します。
ご相談・健康診断等を?ご希望の方はお電話でご予約または窓口にお問合せ下さい。